小学生の海外体験記 with コロナ

8才の少年がコロナ禍の中、日米アイスランドの学校に通った体験と暮らしを紹介します。

日本に帰国へ

ロックダウンされて、三週間。2020年の3月末、ママと僕と妹で日本に帰ることになった。

急に決まったのは、日本がアメリカからの入国制限を始めて、飛行機が飛ばなくなるって言う話があったから。
 
とりあえず、入国制限で決まったのは外国から来た人は公共交通機関を使わない、二週間待機することを約束するという書類に記入するということだけらしい。
その時はまだ、全員のPCR検査もなく、空港待機もホテルに行くこともなかった。
だけど、ニュースでは、海外旅行帰った人にコロナが陽性だった。日本の検疫が甘すぎるって言うものをやっていた。ルールを破った人はみんなから非難されていた。
 
じいじが病気だし、パパは公務員だから、ルールを破ってコロナを持って帰ったら、ニュースになる、クラスターになる。
 
誰にも迷惑かけない2週間の待機場所の確保。
僕らを成田からおばあちゃんの家がある高知まで運んでくれるレンタカーの手配。
 
この2つの準備が何とか整ったらしい。
 
 
 
出発日、ドキドキしながら空港に向かった。僕は本当にびっくりした。
誰もいない空港。ほとんどない飛行機。世界が終わったみたい。こんなSFOは初めてだ。
 

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初めて、僕はコロナって大変な事なんだって実感した。
飛行機に乗る前にパパと話をした。
 
「元気でな。ママの言うことを聞くんだぞ。お前がママを守れよ」
 
 
いつもの帰国とは違って何か胸がざわざわして、パパもすごく寂しそうだった。
やがて、時間が来て、僕達は誰もいない手荷物検査場に進んだ。
 
#コロナ #ロックダウン #帰国 #空港
#2週間待機